うたかた日記

ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし  鴨長明『方丈記』

マイ雛

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暗い玄関から失礼しますよ

母が作ってくれた縮緬のお雛様。立ち雛は10cmほどの高さなので飾るのも仕舞うのも簡単。

子供の頃の雛飾りは高い段々に内裏雛三人官女に五人囃子に随身とお道具など、飾るだけでも一日仕事だったと思う。きちんと並んだ人形より赤い毛氈の中に秘密基地を作って遊ぶ方が楽しかった。親の心子知らずとはこのこと。

あの頃のお雛様はしまい込んでしまっているけど、この小さなお雛様くらいは毎年飾って愛で続けていきたい。