うたかた日記

ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし  鴨長明『方丈記』

2020-01-07から1日間の記事一覧

不在

そして、ある日、彼女は姿、形、気配までも、 すっかり消し去ってしまったのだ。 自然の摂理を頭で理解していても、これほどまでに 誰かの「不在」の空気の密度を濃く感じたことはない。 内田也哉子『衣のまにまに』 親を亡くした子供の心理をとてもよく表し…